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ふせんの日記帳

日々の適当なあれをあれするブログ。ニッチな話題が多い。たまに絵をうpする可能性もある。取り上げている話題について一定程度の知識を有していないと理解できないことがあるので注意。

キノの旅が好きです

雑記

まあそのまんま。キノの旅が好きです。

キノの旅について語ろうと思うとかなり時間がかかるのですが。まず特筆すべきはそのあとがきでしょう。キノの旅の約半分はあとがきであると言っても過言ではありません。あとがきは2ページ程度、本文は250〜300ページほどあるわけですが、あとがきは2ページで114514ページ分くらいの内容はありますね。

 

とは言っても僕、最新刊まで追いついているわけではなくて、去年くらいから少しずつ買って読んでいて、今19巻まで持ってまして、今は10巻の中間あたりまで読みました。

あとがきに本の成分表を書いたり、あとがきに作文の問題を書いたりと、なかなか面白かったですが、ついに普通のあとがきの枠を超え始めましたね。ずいぶん前に出た巻でしょうから今これについて語っても今更感しかないでしょうけど、一つ前の巻でカバーの裏にあとがきをぶち込んだ時は思わず声が出そうになりました。

普通だったらあとがきまで読み進めて、「あれ? 今回は真面目だな。……いや、そんなはずはない。あの作者が真面目なままで終わらせるはずがない……!」と思って色々探ったら出てきた、というのが正しいプロセスなのかなと思いますが、僕の場合は普通に表紙をめくった時にちょこっとだけ「この裏にもあとがきがあります」という感じの文言を発見しました。

以前から僕アニメに挿入されたCパートをなんとなく引き当てることができたり、なぜか無駄に勘がいいんですよね。シュタゲのCパートなんかも、今回はED聞いてみるかあと思ったら始まったのでびっくりしました。

 

そして今回のあとがきですよ。いつも通りあとがきを探したらどこにもない。巻末にもないし、巻末の他のノベルの紹介の所に紛れているということもない。カバーの裏にももちろんないし、一体どこにあるんだろう……? と思っていたら。ありましたよ。本文中に。

いや、予想はしてたんです。そろそろそういうことやり始めるだろうなぁこの人はと。しかし本当に始まった時はニヤケが止まらなくてバスの中で一人にやにやしながら小説を(あとがきを?)読んでいました。表紙絵も相まって、おそらく他の人々には可愛い女の子の出てくる小説のエッチなシーンとかでにやにやしている気持ちの悪いヒョロヒョロ眼鏡に見えたことでしょう。待て、誤解だ! まあ実際女の子のエッチなシーンでもにやけてるでしょうから間違いではないんですが。

 

そんな感じでキノの旅というのはとても面白いあとがきなので、皆さんも買って読んでみるといいと思います。

 

 〜以下、おまけ〜

 

本文についてです。この小説っていうのはかなりさっぱりした文体で、ライトノベルというのはかくあるべきという感じがする小説ですね。昨今のライトノベルというのはライトと銘打っている割になんだかネバネバとして読みにくかったりするし、一つのシーンで文字の数が多すぎたりしてテンポが悪かったりしますよね。

どこかのライトノベルには朝妹に起こされるときに二度寝をする言い訳をするというだけで5ページくらい使うものもあるみたいですよ。そこまで時間が引き伸ばされるともうなんだか人間の脳の処理速度限界を超えてそうですよね。その一瞬にどんだけ魂削って頭を回転させてるんだろうと。

 

そして難しい表現もほとんど出てきません。凪の海とか轍とか書いてあるのが難しい表現に分類されるくらいには簡単な表現ばかりです(単純に僕が凪と轍の意味を知らなかっただけです。無知ですまんな)。

そんなわけで読みやすさに関しては最強クラスだと思います。無駄がないので話の展開も結構早いし、短編なので区切りもつけやすく、なんとなく読み始めて一つ話が終わったら次のことをやり始める、みたいなことができるのでとてもいいです。

 

そして主にこの小説は社会風刺っぽい内容ですね。現代の問題になってることを全面に押し出してみたり、なんかこう、風刺です(上手く説明ができない)。

それも説教くさい感じではなくて、割とすっと頭に入ってくる感じです。なんだろう、なんと言えばいいのか。まあまず読めよ。

可愛らしい絵柄の割に結構内容はハード? なのかな? そんな感じなので、僕は好きです。キノが冷淡すぎて感情移入できないって言ってた人もいましたが、僕はそんなことないですね。キノが冷淡すぎると思う人は旅には向いてないというだけでしょう。悪いことじゃない。やっぱりあのくらいのたくましさとか、自分をためらいなく最優先にできることが必要なんだろうと思います。生きるというのはそういうことなわけですよ。

 

あんまりべた褒めしすぎるのもあれなんですが、好きですっていう記事なんだからまあいいか。苦手な部分もあるかも……? 釈然としない終わり方が多いとか? それはむしろいいところだと思いますけどね。結局全部無駄だったって言うのも一つの形だと思います。麻薬中毒遊牧民の話なんか好きですよ。

 

まあそんな感じです。ちなみにイラストもとても好きなので、かなり僕の絵がこれに影響受けてしまってる部分はあります。でもまぁ完全に同じと言うわけでもないし、そのうちもっと自分らしさが出てくると思うので、そこまで気にしなくてもいいのかな。それにこのイラストレーターさん自身もだんだん絵柄を変えて来ているので、僕が真似たいと思った時の絵はあの人の今の絵柄とは違うんですよね。

 

もし気になった方がいましたら、ブックオフの100円文庫のところにずらっと並んでると思うので、10巻くらいまでの「あとがき」を全部確認してみてください。そこにキノの旅の真骨頂があります。